もちろん受験対策では、生徒さんの間違いを指摘するのも私の仕事です。
しかし、その必要がある場合でも、加点主義的なスタンスは忘れないようにしたい、と思っています。
綺麗事が好きなわけではありません。
単に、減点主義的な発想・考えが嫌いなのです。
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今の世の中は、恐ろしいほどの「ダメ出し」「ツッコミ」で溢れています。
そして、多くの人は「他人をツッコむ側」に回ろうとします(ツッコんでいる自分の方が上)。
単なる憂さ晴らしで、まるで容赦なく減点・訂正をしたがる人だっています。
私はそういう人や風潮がすごくイヤですし、勉強の上でも有害だと思っています。
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例えば、よく「なぜ日本人は英語ができないのか?」と言われます。
色々あるのでしょうが、あまりにも失敗に過敏なのが一因であることは確かです。
必要以上に失敗を恐れるのも、無理はありません。
上手くできなければ、猛烈な「ダメ出し」「ツッコミ」を受けかねませんから。
だから「英語を話せるようになりたい」という人は多くいても、実際に積極的に口に出そうとする人は非常に少ないのです。
よく「日本人は完璧主義すぎる」とも言われますが、それは、自律的な意志によるものではなく、他人からの批判への恐れによる場合も多いのではないでしょうか。
実際に完璧なものなど滅多にありませんし、その必要もないことが大半のはずなのに。
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英語に限らず、物事は失敗しながら徐々に上手くなっていくものです。
仕事柄、生徒さんの「失敗」を指摘することはありますが、それ以上に encourage「勇気づける、励ます」を大切にしたいと思っています。