脱完璧主義・減点主義

もちろん受験対策では、生徒さんの間違いを指摘するのも私の仕事です。

 

しかし、その必要がある場合でも、加点主義的なスタンスは忘れないようにしたい、と思っています。

 

綺麗事が好きなわけではありません。

 

単に、減点主義的な発想・考えが嫌いなのです。

 

----------

 

今の世の中は、恐ろしいほどの「ダメ出し」「ツッコミ」で溢れています。

 

そして、多くの人は「他人をツッコむ側」に回ろうとします(ツッコんでいる自分の方が上)。

 

単なる憂さ晴らしで、まるで容赦なく減点・訂正をしたがる人だっています。

 

私はそういう人や風潮がすごくイヤですし、勉強の上でも有害だと思っています。

 

------------

 

例えば、よく「なぜ日本人は英語ができないのか?」と言われます。

 

色々あるのでしょうが、あまりにも失敗に過敏なのが一因であることは確かです。

 

必要以上に失敗を恐れるのも、無理はありません。

 

上手くできなければ、猛烈な「ダメ出し」「ツッコミ」を受けかねませんから。

 

だから「英語を話せるようになりたい」という人は多くいても、実際に積極的に口に出そうとする人は非常に少ないのです。

 

よく「日本人は完璧主義すぎる」とも言われますが、それは、自律的な意志によるものではなく、他人からの批判への恐れによる場合も多いのではないでしょうか。

 

実際に完璧なものなど滅多にありませんし、その必要もないことが大半のはずなのに。

 

---------

 

英語に限らず、物事は失敗しながら徐々に上手くなっていくものです。

 

仕事柄、生徒さんの「失敗」を指摘することはありますが、それ以上に encourage「勇気づける、励ます」を大切にしたいと思っています。