人格教育はしない

「単に勉強だけでなく、子供の人間性を育むことに力を入れる」みたいな学習塾があります。

人や塾それぞれの考え方がありますし、それでいいのだと思います。

ただ、当塾では、子供への人格的な教育はしません。

 

 

 

「勉強だけでなく人格が大事」というのは、当然のことです。

しかし、人間性とか人格って、あまり当てにならないところもあります。

 

多くの人に「いい人」と言われている人が、相手によっては「嫌な奴」にもなったりしますし。

 

また、平時にやけに立派なことを言う人に限って、何かの時には「転ぶ」というパターンもある(笑)。

 

そもそも、こんなことを書いている私自身も、そんな立派な人格者ではありません。

ですので、自分のことを棚に上げて、子供に説教臭い話をするのはやめておこうと思っています。

 

 


付け加えると、よその他人がとやかく言うことで、人間性や人格が育まれるのかも疑問です。

はっきり言って、性格や人格なんて、そんな簡単に変わらないです。

自分を変えることでさえ相当に難しいのに、ちょっと立派な話をしたくらいで、他人を変えられるはずがありません。

教育する側がその気になっていても、実際のところ、人格教育なんて表面的なものでしかない場合が大半でしょう。

 

 

 

もちろん、私にも、子供たちに「こういう人間になってほしい(こういう人間にはなってほしくない)」という考えはあります。

しかし、私がすべきなのは、そんなものを押し付けることではなく、勉強する内容をできるだけ分かりやすく教えることです。

大人として必要に応じて最低限のことは言いますが、お子さんへの人格教育は各ご家庭にお任せします。